思考について

考える力を育てるには、「知識力」と「思考力」の両方が必要です。

知識力はその人が持っている知識の量です。


◉論理的思考(ロジカル・シンキング)
論理的思考(ロジカルシンキング)は、論理に基づいて思考する方法です。

論理的思考力は道理や筋道にのっとって思考することで結論を導き、複雑な物事をわかりやすく説明する能力と紹介されることが多いです。

論理的思考のメリットとは?
論理的思考ができず、頭の中にある複雑な考えを複雑な言葉のまま説明しても、聞き手に理解されないかもしれません。一方、論理的思考力がある人は複雑な思考をなるべく単純な言葉で組み直し、さらに誰が見ても納得できる論理・事実に基づいて説明します。そうすることで聞き手を納得させやすくなり、同時に自身の中で曖昧になっていた思考の整理にも役立ちます。

物事を進める上で重要とされる「PDCA(ピーディーシーエー)」という言葉がありますが、これはPlan(計画)・Do(実行)・Check(評価)・Action(改善)のサイクルを繰り返すことです。PDCAサイクルを回すには目標をどのように設定するか、実行の結果が良い(悪い)と判断した根拠は何か、次の計画に向けての改善点は何かといった検証を絶えず繰り返さなければなりません。仕事の質を高めていくには、行き当たりばったりの計画ではなく常に論理的思考を用いて検証しつづけることが大切です。

◉戦略思考
戦略思考は、ある目標を達成するために物事を整理し知恵を使って解決策を探る思考法です。おもにビジネスの場で使用される思考法ですが、ビジネスだけでなく学習・趣味・日常生活などさまざまな分野に応用できまね。

戦略思考のメリットとは?
ある目標を達成しようとしたとき、現在の状況からゴールまでの間に課題が見つかることがあります。目標を達成するためにはまずどんな課題がどれだけあるかを洗い出し、課題解決のために具体的にどうすればよいかを考えなければなりません。時には、これまでの経験や単純な発想だけでは課題を解決しきれないこともあるでしょう。



◉批判的思考(クリティカル・シンキング)
批判的思考と言っても、ただ単に物事を批判することではありません。目の前の事象を鵜呑みにせず「本当に○○は××だろうか?」と疑問を投げかけ、客観的・俯瞰的に判断することを批判的思考と呼びます。

批判的思考のメリットとは?
現代ではテレビやネットなどでありとあらゆる情報を簡単に得ることができますが、日ごろ見聞きしている情報は必ずしも正しい情報や良い情報ばかりとは限りません。与えられた情報を何でもかんでも無批判に受け入れるのではなく、納得できない・腑に落ちないことがあれば自分が納得するまで調べ、考えてみましょう。そうすることで、おのずと批判的思考力が鍛えられるでしょう。


実際に他者と話し合い、協力して何かを行うような場面でも、批判的思考が重要になります。自分の意見ばかり主張せず人との調和を重んじることは日本人の美徳ですが、多数決や一般論ばかりで物事を決めているとただの馴れ合いになってしまうこともあります。相手の意見や多数決の結果に納得できない場合は、思い切って我を出して発言することで問題解決の大きなヒントが見つかるかもしれません。


考える力は、知識力と思考力の両方を伸ばすことで鍛えられます。知識力はその人が持っている知識の量であり、思考力は論理的思考・戦略思考・批判的思考の3つの思考方法で構成されます。従来の学校教育では知識力を高めることが特に重視されてきましたが、いくら多くの知識を持っていても思考力が未熟であれば考える力が高いとは言えません。


思考力を鍛えて考える力そのものを育てるには、
物事を筋道立てて考えわかりやすく説明する論理的思考、
論理的思考と経営戦略を組み合わせた戦略思考、
そして論理的思考により高い客観性を組み合わせて物事を
俯瞰的に判断する批判的思考を身につける必要があります。

勉強だけでなく日々の活動やアルバイト・遊びを通してさまざまな物事に
取り組み、問題・課題を自分の力で解決することで、考える力を育てていきましょう。